日産セレナの燃費の実際！実燃費情報や燃費向上のコツを紹介！

日産が公称しているセレナの燃費と実燃費と比較します。

スマートシンプルハイブリッドとe-POWERの燃費性能を解説。

ご存じの人も多いと思いますがもう一度燃費運転を見直します。

日産セレナの公称燃費

メーカーが公称しているスマートシンプルハイブリッド車とe-POWER車の公称燃費を紹介します。

	スマートシンプルハイブリッド車	e-POWER車
パワートレイン	エンジン＋モーター	100％モーター
乗車人数	8人	7人
駆動方式	２WD	２WD
測定方法	JC08モード	JC08モード
公称燃費	17.2km/L	26.2ｋｍ/L

※乗車人数がスマートシンプルハイブリド車とe-POWER車で違うのは乗車定員の違いからです。

※JC08モードとは現在主流の測定方法で以前測定に使われていた10・15モードより実燃費に近い測定方法です。

スマートシンプルハイブリッドとは

スマートシンプルハイブリッドシステムを解説します。

ハイブリッドと一口に言っても何種類か有ります。

代表的なのはプリウスなどの蓄電した電気を使ってモーターを動かし走行ができるタイプとインサイトなどの蓄電した電気を使ってモーターを動かしエンジンをアシストするタイプの２種類です。

セレナはプリウス、インサイトのハイブリッドシステムと違い蓄電した電気でアイドリングストップ中からの再始動、バッテリーに十分蓄電されていたら発進時に１秒間モーターでエンジンをアシストしてくれます。

ハイブリッドと言う名前ですが、モーターのみで走行したり、エンジンを長い時間アシストしたりするものではありません。

なのでネット上などではスマートシンプルハイブリッドと言う名前に疑問を持つ人も多いです。

悪い所ばかりではなくスマートシンプルハイブリッドもいい所はハイブリッドシステムをシンプル化、小型化出来るので従来のハイブリッドシステムと比べて価格を抑えることが出来ます。

e-POWERとは

e-POWERを解説します。

e-POWERもハイブリッドの１種類とされていますが、プリウスなどのハイブリッドシステムと大きく違いe-POWERはエンジンも搭載していますが100％モーターのみで走行しています。

なのでどちらかと言うと電気自動車の仲間です。

搭載されているエンジンはモーターへの電力供給とナビなどの電装品に使うための発電のみを行っています。

セレナ自らが発電しているのでバッテリー切れや外部からの充電をしなくても大丈夫です。

日産セレナの実燃費

燃費投稿サイトに投稿された情報をまとめてみました。

スマートシンプルハイブリッド車

• 街乗り10km/L前後。
• 高速道路で良くて12km/L。

平均燃費は11km/Lです。

中にはかなり良い燃費のレビューもありました。

• 街乗りでゆっくり走って１４km/L。
• かなり気を遣って17km/L。

逆にかなり悪い人で

• 街乗り７～8km/L。

メーカーが公称している燃費と実燃費ではかなりの差が有ります。

ですが、メーカー公称燃費を達成している人も居られるのでメーカー公称燃費が実現不可能な数字では無いようです。

一定速度で止まらずに走る高速道路では燃費は良くなる傾向にあります。

一番燃費の悪い７～８km/Lの人はどんな運転なんでしょうか。

e-POWER車

• 街乗り16ｋｍ/L
• 郊外17.5ｋｍ/L
• 高速道路16ｋｍ/L

平均燃費は16ｋｍ/Lあたりにじゃないでしょうか。

中にはこのような投稿も多いです。

• 20ｋｍ/L以下になったことが無い。
• 平均13km/L前後
• 高速道路で長距離を一定スピードで走り続けて25km/L

e-POWERだからと言って燃費がかなりいいという訳では無く運転の仕方、モードセレクトによって燃費に大きく影響してきます。

日産セレナの燃費性能の実際

なぜこんなにメーカー公称燃費と実燃費に違いが出てしまうのか、セレナの燃費性能を解説します。

メーカー公称燃費と実燃費の数値の違い

メーカーが公称している燃費とはどのような測定方法で出された数値なのでしょうか。

JC08モードでの測定方法は室内の試験場でシャシナダイナモメーター（測定用ローラー）に車を乗せ実走を想定した負荷をタイヤにかけた状態で最高速時速は時速81.6km　平均速度は時速24.4km、複雑な加減速を繰り返し、20分4秒で仮想走行距離8.171kmを走ります。

測定中はエアコンやオーディオなどの電装品はオフ状態、ハンドル操作もしない状態でガソリン１Lでの走行距離を算出しています。

いくら実走を想定しているとはいえシャシナダイナモメーター上の測定なので燃費が良くなるのは当たりまえです。

実際に走行していると

• 運転の仕方
• 坂道
• 空気抵抗
• 渋滞
• 信号
• 思わぬ加減速
• 天候
• エアコン、オーディオなど
• 路面状況

燃費に影響を与える原因がたくさんあります。

なので実際の走行燃費とメーカー公称燃費に大きな違いが出てしまうのです。

スマートシンプルハイブリッド車の燃費性能

スマートシンプルハイブリッド車はモーターのみで走行が出来る訳でもないしエンジンを常にアシストしている訳でもありません。

アイドリングストップからの再始動、モーターでエンジンをアシストしても1秒ほどと短いのでほぼガソリン車と言ってもいいです。

なので今回はヴォクシー、ステップワゴンのハイブリッドではないグレードと燃費を比較します。

	メーカー公称燃費	実燃費
セレナ	17.2km/L	11km/L
ヴォクシー	16km/L	11.9km/L
ステップワゴン	16km/L	11.5km/L

表を見てもらうとわかりますがセレナが約1キロほど燃費は悪いですが１キロほどなのでセレナの燃費性能がヴォクシー、ステップワゴンより大きく劣っている訳ではありません。

燃費は運転の仕方などで大きく影響されるので1km/Lは気にしなくていいと思います。

e-POWERの燃費性能

e-POWERは走行は100％モーターで走行しいるので従来のハイブリッドシステムの車と比べるのはちょっと違いますが比較してみます。

	メーカー公称燃費	実燃費
セレナ	26.2km/L	16km/L
ヴォクシー	23.8km/L	15.73km/L
ステップワゴン	25km/L	16.19km/L

３台とも16km/L前後と大きな差はないです。

メーカー公称燃費と実燃費の差が一番大きいのは少し気になります。

日産セレナ燃費向上のコツ

良く言われる燃費を悪くする運転方法「急加速、急発進、急ブレーキ」以外で燃費をよくする運転方法を紹介します。

アクセルをゆっくり踏みすぎない

燃費運転を聞くとアクセルをゆっくり踏むと燃費が良くなると思う人も多いですが実はゆっくり過ぎるも良くないです。

ゆっくりアクセルを踏むと目標スピードまでいつもでもアクセルを踏んでしまうので燃費は悪くなってしまいます。

ならどのような踏み方がいいのかと言うとスーッと、スムーズなメリハリのあるアクセル操作がよいです。

適度な車速

早すぎる車速、遅すぎる車速どちらも燃費を悪くします。

一般的に燃費が良いとされている車速は50～60kmです。

遅すぎてもトータルの移動時間が長くなるので燃費は悪くなります。

遅すぎると他の車にも迷惑をかけてしまったり渋滞の原因にもなるので、走っている道路に適した車速が大事です。

加減速の少ない運転

前方の車の加減速に影響されないように十分な車間距離を開けて加減速の少ない運転を心がけると無駄なアクセル、ブレーキ操作が減るので燃費は良くなります。

道路を走っているのは自分だけではないので周りの車の流れを意識した運転をしましょう。

燃費運転以外

運転方法だけではなく車のメンテナンスでも燃費は良くすることが出来ます。

• 適切なタイヤの空気圧
• エンジンオイル交換

燃費にあまり関係ないと思われるかもしれませんが低すぎるタイヤの空気圧は転がり抵抗を増やし燃費を悪くするのでメーカー推奨の空気圧を保ちましょう。

エンジンオイルの交換時期を大きく過ぎてしますとエンジン内部の抵抗が増えるので燃費を悪くしてしまいます。

日産セレナの燃費情報まとめ

セレナだけがメーカー公称燃費と実燃費が大きく違う訳ではなくヴォクシー、ステップワゴンもメーカー公称燃費より実燃費は悪くなっています。

実燃費をヴォクシー、ステップワゴンと比べてみてもさほど違わないのでセレナの燃費性能は特別いい訳でもなく普通です。

スマートシンプルハイブリッドと聞くともっと燃費が良くてもいいと思われしまいますが、スマートシンプルハイブリッドはモーターがエンジンをアシストしても1秒間をだけなので燃費を飛びぬけて良くするための物ではありません。

スマートシンプルハイブリッドの助けを借りながら運転する人のアクセル操作などを見直して燃費向上を図られた方が良いと思います。

それでも車両の燃費性能を気にされる人は少々値段は高くなりますがセレナ e‐POWERがおすすめです。